信用の巻き戻しが進んでいます、大きな痛みを伴いながら。連日の動きを見ていると、いくら巻き戻しが進んでいるとはいえ、やはり動き自体は大きいものですから、それなりに恐怖心を煽られます。
今まで膨れすぎた風船が一気に萎んでいく状態にあると思います。そして風船の表面は一部穴が開いている(金融機関の経営不安)ので、その穴が広がらないように、複数の作業員(政策・金融当局)が穴を埋めに行っているところ。気づけば今回は、複数分かれていると思っていた風船(国別)が、実は全て繋がっていたことが分かり(グローバル化)、アメリカの風船だけが一気にしぼんでいると思っていたら、その風船は「世界」だった(他国の金融機関の経営不安、国家財政の破綻懸念?)。
問題は、今まで風船が膨らみすぎていたので、その広がった表面積の上で、どんどん開いていこうとする穴を埋めるのに、限られた作業員(政策・金融当局)だけで足りるのか?というところ。
人間心理は必ず上にも下にも振れやすい性格があるので、一旦始まった収縮は、多分「適切」な水準を越えるまで下がるのだろうと思います。そして、そのあとようやく焼け野原の後から再び芽は出てくると思います。高校生の時、アメリカの国立公園のレンジャーになりたくて、イエローストーン国立公園の山火事に対する、レンジャーの対応を勉強したことがありましたが、その時学んだことと同じです。つまり、「森の一生(経済循環)」の中には山火事が起きて森が一旦全て焼けること(バブルの崩壊)も含まれているのだと。そして、その時に、焼けてしまった全ての木が、次の世代の森をより活性化させるための「養分」になるのである、と。
20世紀初頭の大恐慌時代は、政策・金融当局の施策の失敗、ブロック経済化が、更に負のスパイラルに拍車をかけたのだと考えており、今回はそこまでは行かないと(希望も含めて)考えてはいるのですが、まだ終わりに着つつあるのか、と言われれば、そうではないと思います。少なくとも、風船自体が大きいですし、その元でまず目先としては、米国の住宅価格がどのように推移するかを見ておく必要があると思われます。また、実体経済はこれから悪化していくと考えていますので、まだ当面明るい未来図は描きにくいのではないか、と思います。
悠長なことを書いているようですが、その前に、私の資産もbail-outが必要です・・・・(涙)
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