2008年10月25日土曜日

自信過剰

最近の流れを見ていて、(経済)心理学を体系立ててやりたいな、とも少し思ったりしますが、今朝Alan Greenspanの波乱の時代特別版を読んでいて、そして先日のWarren BuffetのWashington Postへの寄稿を読んでいると、冷戦構造後に世界が市場経済を採用し、そこに数億人が新たに参加したことによるパラダイムシフトとその必然の結果、ということなのだと思います。

そしてその中で変わらないのは、ジョージソロス氏の言う「ブーム・アンド・バスト」理論に通じるモノがありますが、目的が「競合に負けなければ」となり、バブルと感じながらも、それを取りっぱぐれる機会損失をリスクと感じ、乗ってしまう心理。並びに、自分は変局点を見つけられて、うまく売り抜けられる自信。そして、それが裏切られる事実。

それが今、なのだと思われます。まだ、逆回転のアク抜けが終わったか、というと、まだだと思われますが、批判を恐れずにいうならば(そして自ら含み損が出ているので言うのも憚られますが)、市場原理に基づく適切な調整と考えられます。(あまりに乱高下が激しいので、心臓が持つかどうか、という感じではありますが。)

その調整の過程で、特に今回は想定元本が大きかったり、問題がグローバルに波及しているので、そのUnwindingの過程で、円高になってみたり(ドル円を見ていると気づきにくいですが、実はドルの実効レートは上昇しているので、ドルも相対的に強いのですが、更に円が強いのが現状)、様々な資産が乱高下を繰り返す、という現象になって現れてきているのだと考えられます。

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