2008年9月17日水曜日

間一髪

本当に、今日は全てのちょっとしたニュースにも緊張させられた一日でした。僕は今日が今後5~7年の将来を決める大きな分かれ目の日であったと、今でも思います。 間一髪 - 今回の米政府の対応は、ウルトラCだと思い、本来ありえない奥の手を出来るだけ使ってはいけないと認識しつつ、使わざるを得なかったと思います。

今後もいくつか起こりうる当座の危機を乗り越えて一段落つき、次期政権ではさっそく、景気対策とともに、信用取引に対するリスク管理について規制強化の議論が始まると思います。そこで次の新しい金融の枠組みが出来ていくと思います。

一連の動きの中で、米国大手証券を銀行が救ったニュースもありますが、これは証券の危機を政府の力なしに解決するにはこれしかなかった、と思います。他の見方をすれば、銀行のバランスシートに証券が存在感を持って乗っかってきた、ということと考えています。今後は、そのような銀・証グループを、自主管理に任せるのではなく、ある程度の法的拘束力を以って枠組みを決めないと、定期的に起こり得る次の危機の際に、銀行ごと吹き飛んでしまう、ということも当然考えられます。

大げさな言い方をすれば、今までの「自由化」の流れが変局点を迎えた例と私は考えており、これは歴史が過去数十年の波長で説明できる変局点の一つと思います。当座のさしあたりの危機をなんとか乗り越えて、次期政権に移ったら、さっそく次の枠組みが話し合われるのではないか、と個人的に考えています。その先の枠組みを考えながら、自分としても相場観を持って今後に対応していきたい、と考えています。

(*たんなる個人的な見解です。)

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