2007年11月19日月曜日

New Face

今年も、そのニューフェイスはやってきた。

どこからともなく、やってきた。そのニューフェイス。

その前兆は確かにあった。

コンビニに、あんまんのコーナーが出来たり、街路樹のイチョウが黄色くなったり、

朝夕の吐く息が白くなったり。そして、ヤツは突然現れたのだ。

何くわぬ、無邪気な顔をして。それは、


天気予報の「雪ダルマ」


そう、そのニューフェイスとは、天気予報の「雪ダルマ」だ。

こいつが、今年は元気らしい。ラニーニャ万歳。

今年も沢山雪を降らしてくれ。そして、スキーが沢山出来ますように。

そんな祈りを込めて。。。。

2007年11月4日日曜日

この週末 - 偶然 と 別れ

① 偶然

金曜日に仕事を終えて、hosokeyさんと夕飯を。集まったが行き先を決めず、「いかにもサラリーマン的なお店!」ということで、お店に行こうとしたら、hosokeyは、英国製スーツで、オーダーメイドだったため、そのような「下町な匂いの付くところ、煙が出るところはダメ」ということで、店変更。久しぶりに刀削麺のお店に。

大量に食べて、ビールも3杯飲んで久々に本当に満腹になって、近くのカフェで、男2人が、通りに向ってコーヒーを飲む。と、そこに、なぜかSさんと、Sさんの同僚でhosokeyの高校時代のサッカー部の同期と出会う。すごい偶然。とりあえず、またみんなで飲みなおし(だが、その時点で僕は本当にお腹いっぱい。製薬会社に勤めるSさんから、消化剤欲しいくらい。)

世の中狭いですなー。それにしても僕の胃も狭いですなー。

② 別れ

別れは不意にやってくる。今朝もそうだった。週末に食べ過ぎたので、今日は朝6時から自転車に乗って表参道まで行き、底で新聞を買って、スターバックスで優雅に新聞と本を読んで帰ってきた。脂肪も落ちたことだからシャワーを浴びて午後も本を読もうかと思ったら、家の鍵がない。

たしか、今朝原宿駅で新聞を買ったときに鍵を落した。ので、拾った。それが、私があの鍵ちゃんを覚えている最期。あれから、家までの距離のどこかで鍵と永遠の別れをした。嗚呼、今あの鍵ちゃんはどこで何をしているの?4年間も連れ添って、さよならも言わずに、いなくなるなんて、イケズ・・・・・(涙)。

と、そんな感傷的なことよりもなによりも、鍵がないと家に入れない方がつらい。しょうがないから、防災センターに行って合鍵がないかどうか聞いてみる。合鍵のひとつぐらいあるだろう、そうじゃなかったら、もし老人がこのマンションの一室で鍵をかけて倒れて、119番を押してレスキューを頼んだ時に、レスキュー隊が入れないじゃないか。と安易な気持ちで、言ったら、「合鍵はないんですよ。」と。

「とりあえず、このマンションの管理業者の緊急電話連絡先を教えてください」と言うも、その人「えーーーーーー、どこ行っちゃったかなーーーーー。うーーーーーーーーーん。」と。異様に非効率的。これで、危機管理が出来ているんだろうか。しかも「多分この番号だから、家の電話ででもかけてみてくださいね。」なんて言う始末。「だから、鍵がないから家に入れないでしょうが!」といいたくなる気持ちを抑えて、底で電話をかけさせてもらうが、結果は「合鍵なし。」

しょうがないので、タウンページで、「鍵、開けます」に電話をして開けてもらう。真面目に仕事をこなす作業員の人と、作業中に勝手に“ご歓談”させていただく。曰く、一人暮らしが増えて、こういう需要が増えているんだとか。そして、強盗の常套手段「サムターン回し」により、わが邸の鍵も無事に開く。〆て、16000円。同じテクニックを使うにしても、こちらなら合法で16000円。方や、強盗は罪悪になります。こちらの方がよっぽど人のためになると思います。(それにしても16000円はつらい・・・・。)

ということで、4年間連れ添った鍵と、電撃的な別れをしました。今どこにいるんだろう・・・・・(涙)。

餃子P

先週は、何の気なしに人を集めていたら結局17人もの人が、hosokei邸に集結。そもそも、この餃子パーティは、とある中華のお店で、2人が自らの餃子が美味しい、ということを言っていたので、舌戦よりも、実際作って食べてみよう!ということからスタート。それが、この「餃子パーティ」だった訳です。

餃子対決の2人のうち一人は仕事で参戦できず。もう一人はお父さんと前日から仕込み。僕は隣り駅の上手い餃子を買ってきて、もう一人、3駅となりの上手い餃子を買ってきてくれました。集まったみんなでお父さんと仕込んだ材料を再度練り、肉を詰めて、餃子を作る。そして、みんなで水餃子にして食べる。(その時点で、肉汁にみんな陶酔!)

続いては、僕の餃子を焼いて食べる。(これもジューシーで最高!)それから、先週土日で買い貯めた紹興酒を飲む!(6~7種類ぐらい)それから、その日の朝に中華街で買った空芯菜を炒めて食べる!ホントに、よく17人もいて間に合ったな、というくらい大量に食べました。最後に、盛岡より取り寄せた盛岡冷麺と、これまた中華街で買ったタピオカココナツを作って食べて、みんな幸せのうちに帰りました。

それにしても、グルメっていいなぁ、と。必ずしも高いお店に行かなくても、食が好きな人が、それぞれ持ち寄ってああだ、こうだ言いながら食べるのは楽しいものです。

ホントに思うのですが、グルメな人はやはり文化的センスも高いよなぁ、と。多分、食をはじめとして身の回りの物事に興味を持つということですからね。(逆に、グルメを「有名店に行く」と解釈するか、結果的に毎回そうなっている場合は、あまり文化的ではないと思いますが。)

身の回りを常に楽しいと思える、旬を楽しめる、他愛ないことに意味を見出せる、そんな粋な生活を、共感できる人たちと過ごしてきたいものだなぁ、とつくづく思う今日この頃。

2007年11月3日土曜日

Word of the Month

最近、そうだなと思った言葉をいくつか:

① 頭が良いわけではありません、ただ私は人より長く問題に取り組んでいるだけです(アインシュタイン)
最近、物事の志向がどんどん短期的になっているように思います。一歩下がってみてみたら、もっときれいな森を発見できるのに、すべてが短期決戦、近視眼的思考に向いていて、さらにそれを評価する向きもあったりして。世の中のマジョリティーがそうなっていますが、「流行なんて一過性のもの」としか私は思っていませんので、世の中は近視眼的でも自分は自分のスタイルを貫いていこうかと考えています。多分近視眼的では見つけられなかったことも、じっくり長くやっていくことによって、「勘」なり「伝統」が生まれていくのだろうと思います。

② 人生はあまりにも短いがゆえに、無駄遣いをすれば更に短くなる(ヴィクトル・ユーゴー)
本当にそう思います。ですから、無駄はしないこと。あとは無駄だなぁ、というマインドセットにしないことも重要かもしれません。

奔流世界経済と漂流日本経済

この数日間世界経済はまた大きく動きました。大方想定できる動きなのですが、想定よりは若干遅めで、程度は思っていたよりは軽いとおもいました。日本の新聞ではあまり出てきませんので、海外の新聞(をまともに購読すると高いので、インターネット配信で。さいきんは、wall street journalもfinancial timesもウェブで配信してくれます。)や会社の情報端末を叩きながら見ていると、米国経済に次第に暗雲が垂れ込めてきていることがわかります。ただ、大勢の意見は「景気減速(slowdown)」といっており、「景気後退(recession)」の意見は密かに増えてきていますが、マジョリティまではいっていません。

そして、世の中原油価格がまさに100ドルになろうとしていたり(数年前に、あるアナリストが100ドル突破も夢ではない、と語っていたときは、「いくらなんでも」と思っていましたが、おとといは94ドルを突破しましたから、ほぼ当たっていたといってもおかしくはないですね。)、新興国市場の株価がまさに、急騰(sky-rocket)していたり、どう考えても短期的にsustainableではないのですが。

その中、米国が再び乱高下して、世界に動揺を与えており、「roller coasterだ」という表現をよく使いますが、当にそのような状況にいます。

とりもなおさずこの要因は、過剰流動性にあると思っており(もちろん世界経済が好調だったなかで、更にそれを増幅した「増幅器」として)、それを沈静化するのは、当局の金融政策しかないのではないか、と思うのですが、今回のFOMCでは0.25%の利下げ、という結果になりました。利下げ自体は、市場関係者の94%が「織込み済み」としていたようですが、個人的には「金利据え置き」であったかと思っており、事実、利下げ当初は混乱がなかったといえ、翌日からのwall street journalにも「今後の政策運営を難しくした」という論調がありました。

結局、このような状況に追いて金利を引き下げたのは、結果的には引き続き世界が若干バブる状況を許した、つまり過剰流動性の延命を許した、ということなのでしょうけれども、これで引き続き投機マネーが商品市況に滞留して、結果的にインフレを長引かせ、当の米国経済は減速し、スタグフレーションを齎すことになったらどうするのでしょうか??(いくつかこのシナリオが最近出てきていますが。)それとも他の外交政策で、対外的な「インフレ要因」を押さえにかかるのでしょうか?(本当にやったらすごいので、今後の米外交政策に注目しようかと考えていますが。)

今回ここで想起されたのは、米国金融政策当局の考え方の根拠はどこにあるのか?ということです。(あくまで私見ですが)私は日本にいる者として、中央銀行は日銀なので日銀法に書いていることを「金融政策当局の目標」として、「他国もだいたいそうだろう」と思っていましたが、やはり国によって異なり、今回はその違いが出たのかもしれない、と思いました。(多分そうでなければ、今回を整合的に説明できないような気がします、少なくとも私の頭脳の処理能力では・・・。ぜんぜん異なる伏線があったら、ぜひ学びたいです。)つまりは、やはり米国当局は、「国益」であるのだろうと。ですから、ここで「バブルはいけない」という正論を振りかざして、金利据え置き(さすがに引き締めにはしないでしょうけれども)にした上で若干のバブルを黙認しつつ、米国に影響が及ぶ物事のソフトランディングを見つける、ということなのかな、と。但し、今回の利下げでソフトランディングへの「オプション」は狭まったと思います。

なるほど、と、今回は勉強させていただきました。と、同時に足元、米国だけではなく世界各国(特にアジアや中南米)などの国々が覇権をめぐって、しのぎを削っています。資源をめぐる「領有権」「国営化」「経済協力」「提携」が叫ばれている中で、日本は確実に出遅れ感を感じてしまいそうで、そのような毎日にいると、危機感に苛まされています。