そういえば、今週月曜日にスキー研修から帰るとき、バスで一緒になった人がソムリエの方でした。話していてとても共感できることがあったので、それを書きたいと思います。
その方は、今は特段どこのお店に所属しているわけではないのですが、以前は政財界の方にソムリエとして、ワインをアドバイスしていたそうです。当時はお店にも所属していたのですが、あることがきっかけでそのお店を辞めました。
お店の方針は「利益を上げて(必ずしもお客さんにとって“最善”のワインではないかもしれない)初めて、自分の好きなことをやれ」。
この中にはいくつかの論点があると思うのです。
・お客さんにとって“最善”とは何か? また、どうやったらお客さんの“最善”が分かるか?
・利益を上げる、とはどういうことか?また、どの時間軸で考えるか?
結局この方は、このお店の方針に居心地が悪くなって、程なくしてお店を辞めてしまったそうです。この決断が正しいかどうか、ということを議論するつもりはありませんが、このことについて議論した時、その方は非常に大切なことを言っていました。
「お客さんにとって“最善”かどうかは、そのお客さんと長く付き合ってみないと分からないし、付き合ったところで、今度は僕がそのお客さんにとって“最善”のワインと出会ってなかったら、紹介できないかもしれない。それでも、僕にとっては、お客さんと長く付き合って初めて、お客さんの心が少しは分かって、よりお客さんの心に通るワインを紹介できることができるかもしれない。」と。
これは、仕事に通じる考え方だと思いますし、私が非常に重要にしている考え方を別の角度から述べたものでした。その方は、ワインという資産を介してそれを体現しようとしており、僕は金融資産という資産を介してそれを体現しようとしており・・・・・。
あまりにも言い得て妙だったので。
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