2008年6月1日日曜日

鳥の目・魚の目

以前何かの本に書いてあった、「俯瞰する目・全体観を掴む目」と「流れを読む目」です。

潮目が変わりだした、というと大げさかもしれませんが、今まで本当にウンともスンとも言わなかった海外投資家が日本に注目しだしたことは、RFP(request for proposal)または、RFI(request for information)の量が増えてきたことからも実感ベースであります。今まで日本に対しては、本当に売り一辺倒だった海外ですが、おや? ということに気づき始めた一部投資家の回帰が進んでいるようです。先日もアメリカのお客様とお話していたときも、日本って実は相対的に強かったわりに、大きく調整したよね?的な話になりましたし、別のアメリカの方からもそのような指摘を頂きました。また、他の欧州の方や、南米の地域の方からも同様の意見を頂きました。

日本の中にいて国内紙だけを読んでいると、国内の閉塞感に落胆するばかりですが、海外紙を読んでいるとまた視点が違うところに設定され、自らの立ち位置を違う観点から見ることが出来ます。従い、当然コミュニケーションをとるときには、FTとWSJでの論点を頭に入れて、そこを「世論」と置いた上でのコミュニケーションが必要となってきます。日本の投資家と話すときは、国内紙での論点を世論と設定してコミュニケーションします。特に、初めに流れを作っているのが(過去からそうですが)、外人です。

今後の先行き不透明でしょうし、また今後も流れが一辺倒に進むとは到底思えませんが、少なくとも今の二極化した流れがあることは面白いです。どちらが「本流」で、どちらが「傍流」になるか。「本流」だと思っていたら実は「傍流」に居ないか、は常に冷静に自らに自問していかなければいけない、と思います。

昨日の日経ではないですが、「障子を開けてみよ 外は広いぞ」(by 豊田佐吉 - すみません、当人の意図とは違う文脈でこの言葉を使っておりますが。)

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